タコ・ウオノメの改善・予防と靴(静的バランス)とインソール(動的バランス)の関係

タコ・ウオノメは足底のある一部に継続的に圧が掛かり、それに対抗する為に皮膚を厚くする生体反応です。

それが皮膚の表面的なものであればタコであり、皮膚の深部にまで至るものがウオノメです。

これらの出来る好発部位は母趾、小趾、2~4趾の付け根の足底部です。
母趾は外反母趾、小趾は内反小趾、2~4趾は開張足の女性で足の変形のある方に多くみられます。

このタコ・ウオノメどのようにしたら良くなるのでしょうか、皆さんが行っているのが、まず自分で削る、それでだめなら病院やフットケアセンターで処置、このパターンが多いのではと思います。

しかし一時は良いのですが度々再発します。再発するという事は原因が解決されていないからです。

その原因はサイズ不適合で構造の弱い靴を履いて、歩行の際に大変重要な趾が効率的に使えなくなり、静的・動的バランスの乱れで圧が分散しない為です。

これを改善するには、静的バランスを荷重、非荷重計測のシューフィッティングで、足を支えてくれる構造のサイズの合った靴を選び、動的バランスは歩行観察を行い作製する動的インソールで整え、この二つの方法で足趾を使い、バランスの良い歩行で足底圧を分散し、タコ・ウオノメの発生と再発を防ぎます。

タコ・ウオノメは出来たら処置をするのでは無く、なぜ出来るのかを考え予防に努めましょう。

タコ、ウオノメでオーダーインソールを作製した例

タコ・ウオノメA様

タコ・ウオノメ

この患者さんは膝痛で来院された方で、当院では膝痛や腰痛などで来院された方には、歩行や足からの影響が考えられますので、必ず歩行観察と足を拝見します。
そして拝見しましたところ、両母趾外反母趾で足裏にはタコがみられ、趾は浮き趾で歩行は『ふらふら歩行』でした。
タコやウオノメは浮き趾となって居る為に、趾がつけずに足裏を着きついたところには骨がありますので、硬い骨と着いた時の圧力とで柔ら柔らかい皮膚がだんだん硬くなり出来ていまいます。
この方も外反母趾により浮き趾となり出来てしまったのではと考えられます。

オーダーインソールを作製

最初に靴のサイズ合わせそしてインソール作製をします。
インソールは右が踵を安定させ外側へのふらつきを無くす為に外側を支持し、浮き趾を改善するために横アーチを支持しました。
左は全体的に支持力を強くし趾の機能を発揮できるようにしました。

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